はじめてセキノさんでヴェルナーくんに会ったその日から、
「ヴェルナくん、うちにおいでよ」
という思いでいっぱいになってしまった私たち夫婦でしたが、
現実はそうは甘くはありません。
家内は小中学校時代にシベリアンハスキーを飼っていたのですが、
夫はこれまで犬と一緒に生活したことがなく、
私たち夫婦は犬の飼い主としてはほとんど素人同然でした。
生き物の命を預かる責任の重さと
私たちのスキル不足に愕然としながらも、
毎週セキノさんまでヴェルナくんに会いに行くことが
夫婦の大きな楽しみになっていました。
最初のトレーニングでは
ヒール(つけ)とカーム(おいで)を練習。
その後
スィット(お座り)、
ドロップ(ふせ)、
ステイ(まて)、
フリー(自由)、
グッボーイ(いいこ)、
ノー(ダメ)、
レベッ(leave it:はなせ)、
ウェイト(ゆっくり)
などなど、
たくさんのコマンドを飼育員のお姉さんから教えて頂きました。
そんなこんなで、
最初の出会いから6週間後
おっかなびっくりな私たち夫婦のもとに
いよいよヴェルナーくんが家族としてやってきました。