おはようございます

ヴェルナ「おはようございます」

 

毎日蒸し暑くて大変ですね~

スポット豪雨、各地で発生しております

 

先週火曜日の午後、パパもスポット豪雨に遭遇いたしました。

 

おっちゃん、そこ行くのか!?

 

おっちゃん、気を付けて~

 

関東地方では今日の午後も豪雨の予報ですね~

みなさん、気を付けてください!

 

 

ところで話が変わりますが、

セトウツミっていう男子マンガがありまして

ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが

とっても楽しい☆ですよ(笑)

 

舞台は大阪のどこかの川辺

 

主人公は男子高校生の二人で

 

こいつは瀬戸小吉(せとしょうきち)

出典:http://www.akitashoten.co.jp

高校2年生の男子。ギザギザの髪型が特徴。先輩を無視してフリーキックを蹴ったのがきっかけでサッカー部を辞めさせられ、暇つぶしのために放課後は川辺にいる。樫村さんに片思いしている。猫が好きで蜘蛛が嫌い。実家はセトサイクルという自転車屋。天然な性格で、基本的にはボケ役。by Wikipedia

 

はい

あーはい

瀬戸小吉です

えーとお

普通の瀬です

あのーさんずいにぃ

束(たば)っていう漢字とぉ

あのー

そうです、それです

浅瀬の瀬

戸はあのー

ドアの戸っていうか

(内海:グッダグダやな)

小吉はおみくじの

小吉です

ちなみに兄貴は大吉っていうんですけど

親に

うまれながらにして運勢に差をつけるとか

ひどない?って

言ったんですけど

伸びしろがあるとか

変な慰められ方して

 

 

んでこいつが内海想(うつみそう)

出典:http://www.akitashoten.co.jp

瀬戸の同級生。塾に行くまでの時間をつぶすために、放課後に川辺に赴く。眼鏡をかけたクールな風貌だが、瀬戸をイジるためには全力を尽くす。毎日1000円ずつを渡され三食賄うように言われている、家族の話をするのを極度に嫌がる、など家庭に複雑な事情を抱えている様子。by Wikipedia

 

内に秘めたる

海のように深い

想い

(瀬戸:いちいちスマートか、こいつ)

 

 

セトウツミ第33話 【アルコールとドラッグ】

(夜中の川辺)

 

大人たちは

忘れてしまった

 

酔っぱらいのおっさん

「源泉から徴収とか

どういうことやねん

あほんだらカス!」

 

「役職ついたら

偉いんかコラ

いつでもやったんど

ボケ!」

 

 

アルコールも

ドラッグも要らない

 

 

魔法の・・・

 

 

(川辺の階段に並んで座りながら

酔っぱらいのおっさんを振り返る瀬戸と内海)

 

(二人の後ろをくだをまきながら通り過ぎる酔っぱらいのおっさん)

 

瀬戸

「ふああああ(あくび)」

 

内海

「ふああああ(あくび)」

 

瀬戸

「眠さ限界やわ

帰ろか」

 

内海

「待てや」

 

瀬戸

「え?」

 

内海

「お前は帰れるか

しらんけど

電車もバスも

ないねん」

 

瀬戸

「ああそうか」

 

「俺ほんま酔っぱらい

大っっっっっ嫌いやねん

マジで」

 

内海

「そうなん?」

 

瀬戸

「うちの親父を

見てきたからやろな

あんなおっさん

見てたら殺意湧くわ」

 

内海

「親父は親父で

俺らにはわからん

ストレス抱えて

大変なんやろ」

 

瀬戸

「酔わななんも

言われへん

チキンのくせ

しやがって」

 

内海

「確かに

酔ってるからってのを

大義名分に許されると

思ってる感はあるな」

 

瀬戸

「うちの親父元々

九州の人で

ちょっと亭主関白を

全面に押し出したキャラで

やってんねんけどな」

 

「甲斐性がないから

成立してへんねん」

 

内海

「ああ」

 

瀬戸

「上半身だけ

マッチョみたいな

アンバランスやねん」

 

内海

「ふふっ」

 

瀬戸

「な?お爺ちゃんの

セトサイクル

継いだだけのおっさんが

亭主関白って

無理があんねん」

 

内海

「でも最初は

威厳あったんやろ?」

 

瀬戸

「あったよ それこそ

子供の頃は親父って

凄いなーって

思っててんけど

今思えば洗脳やあれ」

 

内海

「いつ気づいたん?

この親父あかんなって」

 

瀬戸

「例えば親父が」

 

{お前これ詰め替え

買うてるけど

本体があれへんやんけー

お前は何をするにも

順序が逆やなー}

 

「って巻き舌で

オカンに罵ってる

親父が

開けてない缶ビール

飲もうとすんねん」

 

瀬戸&内海

「ハハハハハハ!」

 

内海

「それ誰も

つっこまれへんの?」

 

瀬戸

「そこで俺が」

 

{いやお父さん・・・}

 

「って言おうとしたら

兄貴が」

 

{やめとけ小吉}

 

内海

「兄貴は完全に

洗脳されてんねや」

 

瀬戸

「兄貴はやっぱ

いつまでも親父は

スーパーマンやって

思いたかったんやろな」

 

内海

「長男やしな」

 

瀬戸

「でもある日な

{お前らスケボー

教えたるから

よう見とけよ!}

って言うたあと」

 

「ズッルーン

こけて」

 

「それ見て瀬戸兄弟は

なんも言われへん

かってんけど」

 

「その日の夜

寝る時にな」

 

「ふすまの向こうに

親父おるのに

兄貴が」

 

{防具を全て

活かしきった人

初めて見たな}

 

「って」

 

内海

「・・・・防具・・(笑いをこらえて)」

 

瀬戸

「ハハハハハハ!」

 

内海

「あかん

ちょっと待って」

 

瀬戸

「その日からやな

見下し始めたん」

 

内海

「あー腹痛い」

 

瀬戸

「ふああああ(あくび)」

 

内海

「ふああああ(あくび)」

 

瀬戸

「ほんで

こないだもな・・・」

 

「介護のこととかで

オカンとケンカなって

目覚まし時計投げて

窓割ってもうて」

 

内海

「ほう」

 

瀬戸

「オカンもキレて

親父が出ていく言うて

出て行ってん」

 

内海

「大変や」

 

瀬戸

「1万5千円

ぐらい持って」

 

内海

「・・・・・・」

 

瀬戸

「どこ行ったかは

わからんけど」

 

「たまたまその日

満月やってんけど

それがちょうど

その割れた窓から

見えて」

 

「お爺ちゃんが

それを見ながら」

 

{帰りたいなあ・・・}

 

「って呟いて」

 

内海

「ふっ」

 

瀬戸

「それが九州に

帰りたいのか

良かったあの頃に

帰りたいのか

どういう意味で

言ったんかわからんけど」

 

内海

「うん」

 

瀬戸

「かぐや姫気取りか

思うて」

 

内海

「アッハッハッ

ハッハ!」

 

瀬戸

「その後玄関見に行ったら

お爺ちゃんのサンダルが

こんなんなってて」

 

「ムーンウォークしてる

マイケル・ジャクソン

気取りの方かゆうて」

 

内海

「それは嘘やん」

 

瀬戸

「これは嘘」

 

内海

「・・・・・・・」

 

瀬戸

「・・・・・・・(ペットボトルのお茶を飲む)」

 

「ブッ(急にお茶を吹き出す)」

 

「・・・・・・・(笑いをこらえる)」

 

内海

「なんやねん

汚いなあ!」

 

瀬戸

「ちょっとお爺ちゃんの

ムーンウォーク

想像してもうて」

 

瀬戸&内海

「ハハハハハハ!」

 

瀬戸

「帰ろか」

 

内海

「待てや」

 

「ほんでその後

どうなったん?」

 

瀬戸

「親父もやっぱ

出て行った手前

引くに引かれへん

かったんやろな」

 

内海

「うん」

 

瀬戸

「オカンに送ってきた

メールがな」

 

{メール:帰るから風呂沸かしとけ。ごめんなさい。ガラスも片づけとけよ。}

 

「ってAV借りる時

みたいな発想の」

 

「恥ずかしいものを

間に挟むという

斬新な謝罪」

 

(笑いをこらえる内海)

 

内海

「(しわがれ声で)なんや

かやいそうやわ

逆に」

 

瀬戸

「先細りで声が

カスカスに

なってるから」

 

内海

「・・・・・・(笑いをこらえて)」

 

「(かすれ声で)笑過ぎたん

かな」

 

瀬戸

「無理無理無理

何言うてるか

わからへん」

 

「う”う”ん!て

やってみ

う”う”ん!て」

 

内海

「う”う”ん!」

 

瀬戸

「んで

何て?」

 

内海

「お前の親父(裏声)」

 

瀬戸

「お前も

マイケル・ジャクソン

気取りか」

 

内海

「・・・・・・(笑いをこらえて)」

 

瀬戸

「ふふっ

なんなん?」

 

内海

「ゴホッ

ゴホッ」

 

「いやお前の親父の方に

感情移入したらなんか

かわいそうやなあと

思って」

 

瀬戸

「確かに

かわいそうやなって

思う瞬間はあんねん」

 

「夜中目が覚めて

トイレ行ったら

親父の部屋から

明かりが漏れてな」

 

「そっと覗いたら

テレビ見ながら

ビール飲んでるわけよ」

 

「うわあ・・・って」

 

内海

「ふっ」

 

瀬戸

「どうしようもなく

独りなんやなあって」

 

内海

「それを

見てたん?」

 

瀬戸

「それをグロ画像

見る時みたいに」

 

「薄目で見てて」

 

「直視でけへんから」

 

内海

「フフフフフフ」

 

瀬戸

「お前んちは

どうなん?」

 

内海

「(食い気味で)俺んちは

ええやんけ」

 

瀬戸

「怖っ」

 

内海

「・・・・・・」

 

瀬戸

「・・・・・・」

 

「そういえば

思い出した!

うちのオカン

おるやん」

 

内海

「うん」

 

「美魔女の」

 

瀬戸

「どこがやねん」

 

「オカンがこないだ

お婆ちゃんの病院で

お前を見たって

言うねん」

 

内海

「・・・・・・」

 

瀬戸

「夏休みに内海が

この辺おる訳ないやんって

言うてんけど」

 

内海

「・・・・・・・(眼鏡を直しながら)」

 

瀬戸

「いや間違いない

あのメガネの奥で

恋する男の子の

目をしてたって」

 

内海

「どついたろか

ババァ」

 

瀬戸

「やめろや」

 

内海

「・・・・・・」

 

瀬戸

「もしかして

お前本当に・・・」

 

内海

(頬に汗がつたっている)

(車いすに乗った少女を回想している)

 

 

アルコールも

ドラッグも

要らない

 

 

瀬戸

「(しわがれ声で)どっか

悪いんか?」

 

内海

「(しわがれ声で)お前の喉が

悪いやんけ」

 

瀬戸&内海

(ひっくり返ってお互い笑っている)

 

 

魔法の時間

 

 

眠気の限界を

超えた

 

 

午前3時

 

 

(満月が二人をやさしく照らしている)

 

 

 

セトウツミの二人のように誰かとの質の良い絆があれば、幸せになるのにアルコールもドラッグも要らないんだね。

 

 

ヴェルナ「また来てね☆」

 

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